日曜日
店を手伝っていた
閉店45分くらい前に店主が
「今のお客さんでオーダーストップね、材料がない」
『あ、うん分かった』
だれも来なけりゃいいなぁと思っていたけど、
ドアが開き眼鏡も吐く息も真っ白の青年が入ってきた
『ごめんなさい、材料がなくなってしまって』
「あ、そうなんですね、わかりました」
と出て行った
駅からこの寒い中あるいてきたのかも・・・お腹空いていただろうな。
こころが痛すぎる。
なんか腹立って
『材料って、何がなくなったのさっ』
「ほうれんそう」
ほうれんそう?
あのちょっぴりのせてるほうれんそう?
メンマ切らした時はメンマはトッピングで増やすことができるでしゃーないかと思った(あまり納得はしていない、代わりに卵つけろといったけど却下)けど、
「ほうれんそうラーメン」があるわけでなし
山ほどほうれんそうのっけてるわけでなし
なんなら小松菜って言われてしまっているやん。
『まじで?そんなのほうれんそうないけどいいか?って聞けばよかったんじゃないの?うちのほうれんそうが目当ての人なんておらんでしょ?なんならメンマあたり増やしたったらええやん』
「それはできない」
はー?ぜんっぜんわからん。
ほうれんそう切らしたのはうちのミスであって、あの青年じゃないよ。
その過失をあの青年に押し付けてはいかんでしょ。
ごはん無い時はごはんが無いけどいい?って聞いて入れるのに。
あれやったら麺大盛にって提案して、
お客さんそれでって言ってくれてるけど、
お腹は膨れても心は満たされないと思いますよ?
家でカップ麺食べる時ですらごはん無いってなったら
もうパンでええってなる。
それ以上にあのほうれんそうには何か役割があるんか。
まぁ、
もしかしたら、
「なんと!!ほうれんそうがない!?出直します」
ってなるかもしれんが。